大人の矯正
「何歳まで矯正治療は可能か」
大人の矯正治療について、患者さまが気になっていらっしゃるのは「何歳まで矯正治療は可能か」ということではないかと思います。この質問は子どもの治療の付き添いでいらっしゃるお母さまなどからよく投げかけられます。答えは、「歯とその周りの歯周組織（歯肉や歯を支える歯槽骨）が健康であれば何歳でも可能」です。
お子さまの治療と一緒に
当院ではお子さまの治療が先行して、その後にお母さまやお父さまが治療を始められることも少なくありません。成人の矯正治療では、外見上の問題や、痛みに敏感になっている方も多いため、治療期間が長くかかるのではとためらう方が多いかもしれません。また、虫歯治療や歯周病の管理をしていて、すでにブリッジやインプラントなどが入っていることで矯正治療をためらっていらっしゃる方もあるようです。矯正歯科治療を専門に行う当院は、他の多くの医院と連携して、さまざまなケースにおいて効率よく快適な矯正治療を進めておりますのでご安心ください。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正
成人の歯の移動は、子どもに比べて多少期間が長くかかる傾向がありますが、特殊なチタン製の小型ネジ(歯科矯正用アンカースクリュー)を顎骨内に埋め込む効率的な治療も行っております。この方法は、本来は永久歯の抜歯を余儀なくされる症例でも抜歯を避ける治療として応用されています。取り外し装置で歯を移動するマウスピース型矯正装置を用いた治療
また、お仕事の関係などでどうしても固定式の装置の使用が難しい方には、透明で目立ちにくい取り外しの装置を頻繁に作り変えることで、わずかな歯の移動を繰り返し行う（マウスピース型矯正装置を用いた）治療法も選択できるようになっております（ただし当院では、歯の裏側に全ての装置を固定させる治療 [一般的に裏側矯正と呼ばれる方法] は、舌の機能を極端に損ねるという観点から行っておりません。詳しくはこちら）。多忙な方・痛みに敏感な方への配慮
多忙なために毎月1回の通院に不安を抱かれている患者さまには、最長で2ヵ月に1回の通院で治療可能なシステムを導入したり、特にお痛みに敏感な方へ痛みが少ない装置のご提案を行ったりしております。抜歯に対しては、恐怖心のある方に小児と同様に特殊な治療法により痛みの少ない抜歯法を行っている医療機関を紹介しておりますので、安心してご相談下さい。なお大人の方で、滑舌（かつぜつ）が悪い方など、舌の癖が歯並びに悪い影響を及ぼしている恐れのある方には、口腔筋機能療法（MFT）をお勧めしております。
転勤や海外赴任にもできるだけ対応
当院は全国の矯正歯科医院との連携を有していますので、転勤の際にもお困りのないよう医院の紹介や引き継ぎを心がけています。海外赴任の際もできるだけのフォローをしていますのでご相談ください（Q&A Q15 をご覧ください）。
